【火災】火を消すための基礎知識!

火はなぜ消えるのか?
そこにはちゃんと理屈があります。
(`・ω・´)b
今回は火を消すには化学的にどうすればいいか見ていきましょう!

燃焼とは?

燃焼とは可燃物と支燃物(酸素など)が、着火源から熱をもらうことにより、高温で高速の発熱反応を起こし、可燃物と支燃物の化学エネルギーが熱と光のエネルギーに変換される現象を指します。

燃焼の3要素】

燃焼を続けるには3つの要素が必要になります!
①可燃物
②酸素供給減
③点火元

このうち一つでも欠けると消火されます。
(`・ω・´)b

それぞれの特徴を見ていきましょう!

①可燃物

木材などの燃えるものを指します
一酸化炭素や有機物もここに含まれます。

危険物取扱者ですと下記が当てはまります!
・第2類、可燃性固体
・第4類、引火性液体

②酸素供給源

空気などの酸素を供給する燃焼を助ける物質(支燃物)のことです!

危険物取扱者ですと下記が当てはまります!
・第1類、酸化性固体
・第6類、酸化性液体

③点火元

火気静電気などの点火エネルギー、発火エネルギーが上げられます!

点火元がなければ例外を除いて発火することはありません!
(`・ω・´)b

第5類、自己反応性物質は可燃物と酸素供給源の両方の性質を備えています!
あとは点火源さえあればドッカーンです(;’∀’)
これについてはまた詳しく書いていきます!

④燃焼の継続

燃焼が継続していくためには連続した酸化反応が必要です。
この酸化の連続反応を燃焼の継続といいます
この四番目の要素を含めて燃焼の4要素と呼ぶこともあります。
(`・ω・´)b

消火とは

燃焼活動の連鎖反応を止める事をいいます。
鎮火も同じ意味で使います。

消火の四要素】

消火の四要素として下記があります。
①除去消火
②窒息消火
③冷却消火
④抑制消火

それぞれ燃焼の四要素に対して効果を発揮します。
(`・ω・´)b

特徴を見ていきましょう!

①除去消火

可燃物を除去して消火する方法です。
例としてはガスコンロのガスの元栓を閉めることが挙げられます。

具体的な消火方法としては下記が上げられます。

【爆風消火】
・爆弾の爆風を利用した除去消火法のことです。
・爆発で周囲の物体を吹き飛ばして消火帯を作ることにより、延焼を防ぐ消火方法です。
・油田火災などの大規模な火災に対して用いられることがあります。

【破壊消火】
・火災の発生している建物の周辺を破壊して延焼を防ぐ方法です。
・消防設備が不十分であった江戸時代の火消しがよく用いていました 。

②窒息消火

酸素供給原を断つことによって消火する方法です。
例としてはアルコールランプに蓋をして消火することが挙げられます。

具体的な消火方法は下記が上げられます!

【泡消消火剤】
・泡で可燃物を覆い消化します!
・窒息消火と冷却消火の効果を持っています!
・感電の恐れがある為、電気火災では使えません。

【空気より重いガスで覆う】
・二酸化炭素やハロゲンを用いた方法です!
・酸素濃度を低下させて消火します!
・美術館や電気設備室など水が使えない場所に搭載されます。

【乾燥砂】
ほぼどの火災でも使える万能選手です

③ 冷却消火

冷却して点火源 から熱を奪い、燃焼物を発火点以下に下げることで消火する方法のことです。
例えば、木造住宅の火災に注水消火することが挙げられます

④ 抑制消火

燃焼の継続(酸化の連鎖反応)を断つ方法のことです 。
負触媒消火(ふしょくばいしょ うか )ともいいます。
抑制消火は主にハロゲン化物を消火成分として使用しています。
ハロゲン化物は窒息効果もあるので一石二鳥です。

まとめ

今回は火の燃え方と消し方について簡潔に書いてみました!
今後は消火戦術や危険物関連、爆発現象についても書いて行きたいと思います。
(`・ω・´)b

おまけ

おれはP助22歳消防士だ!

今日の夜は務めているメンバーで消火の基礎知識に関する授業だ!
講師は持ち回りで内容は自分たちで決めることが出来る!
今回は俺が講師だったので消火の基礎知識についてやることにした。

先ずは燃焼の三要素
①可燃物
②酸素供給減
③点火元

についてそれぞれ説明していく。
これは理科の授業で習うものなどでサクサクと進めていく。
特に質問もなくみんな聞いていたりメモを取ったり反応は様々だ!

次に消火の四要素だ!
①除去消火
②窒息消火
③冷却消火
④抑制消火

と種類をずらずら上げて話していく。
あんまり長くすると誰も聞かなくなるので注意が必要だ(笑)

窒息消火はアルコールランプで冷却消火は消防では基本水を使うから伝わりやすい!
CAFSの効果も踏まえて話していく。
圧縮空気泡消火システム(Compressed Air Foam Systems)の略で我が署ではタンク車とポンプ車に搭載されている。
A火災(普通火災)用の泡なのでB火災(油火災)などには基本的に適応はしていない。
(使えないとは言ってないぞ!!)
泡により水の浸透率が上がる為、冷却消火と窒息消火の効果が期待できるのだ!

まあそんな感じで話して最後はお決まりの質問はありますか?
基本的にはみんな上げないのだが今日は違った。

「次は危険物火災についてよろしくね~!」
と救助隊長!!
「了解です!!」
ちょっと待ってほしい危険物火災は体長がやるって言ってませんでしたっけ??
そんなことは口に裂けても言えないが(笑)

次は危険物火災についての資料集めか…。
頑張ろう!

こうして授業も終わり事務処理と筋トレ組に分かれるのであった。

参考サイト

https://zukai-kikenbutu.com/
甲種危険物取扱者試験を受けるときによく使っていたサイトです!
お勧めです(`・ω・´)b

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