【応急処置】119番通報の流れ(救急編)
いつも読んで頂きありがとうございます!
今回は119番通報の流れを書いていきます。
実際に消防署へ通報するのって緊張しますよね!
(;’∀’)
もちろん通信指令室(119番を受ける隊員)がきちんと誘導してくれます!
スムーズな通報という目的で読んでいきましょう!
119番通報で聞かれること
【今回の前提条件】
・火災ではなく救急。
・倒れている人は医療機関での処置が必要である。
・二次災害(交通事故に巻き込まれる)の危険性はない。
でやっていきます!
通報する前に自分の身の安全の確保が最優先です!!
これは絶対に忘れないようにして下さい!
(`・ω・´)b
聞かれること一覧
・救急車が着て欲しい場所の住所
・傷病者の氏名
・傷病者の年齢
・どういう状況か?
・どんな様子か?
・病歴や掛かりつけ
・通報をしている方の氏名、年齢、電話番号
が基本的に聞かれます!
年齢など分からなければ二十台くらいの男性です!
で大丈夫です!
注意すべきこと
救急車が着て欲しい場所、住所
119番を受ける隊員が住所を教えて下さいと聞いてきます。
その返答に自分の住まいの住所を伝えてしまう方がたまにいます。
焦っていること、動揺していることを考えるとので致し方がないです。
しかし救急車が着て欲しい住所を伝えてください!
また住所がわからなくとも目標物(学校やお店、神社など)や電柱の番号などから特定します。
落ち着いて通信員の問いに答えてください!
その道のプロなのでしっかりと誘導してくれます!
(`・ω・´)ゞ
傷病者の氏名、年齢
これも住所と同じです!
分からなければと伝えてください!
だいたいの年齢を教えて頂けると助かります!
(`・ω・´)b
意識があれば聞いてしまいましょう。
どういう状況か?
・傷病者の人数
・どのような状況で事故や急病が発生したか?
例をあげていきます!
・道端で人が倒れている。
・車が2台正面衝突をしている。けが人は3名ほどかな?
・おじいちゃんが目の前で急に胸を押さえて倒れて意識がない!!
・庭で剪定をしていたら梯子の上(6m)から落ちた!
・寝ていたら急にお腹が痛くなった。
のような感じで見たまんまの事を伝えて頂ければ大丈夫です!
・救急車が必要そうな方が複数人いれば何名か伝えて下さい!
・どのくらいの高さから落ちたか?
・車がどのくらい壊れているか?
・車が事故するときのスピードがでていたか?
・車対車か自転車か人か?
などなど教えて頂けると凄く助かります!
どんな様子か?
・その人はどこが一番辛いか苦しい原因なのか??
・出血や嘔吐、下痢、などをしているか?
・痛い場所はどこか?
例を上げていきます!
・頭から血を流しています!頭以外に痛いところはないそうです。
・3名の内1名が運転席から出られないと言っていました!足が挟まって出られないそうです。残りの2人は車から出て保険屋さん?に電話しているようでした。
・呼びかけても揺さぶっても反応がないんです!!息もしてません!
→CPR口頭指導、胸骨は出来ますか?と聞かれます。
・右足から血が出ています。足が折れてるかも!本人はすごく痛がっています!
・トイレで下痢をしたら黒い血が混ざっていました。今も痛いです!
のような感じで伝えて頂ければ助かります!
ここまで伝えきれなくとも必要があれば通信員が聞いてきますので答えて下さい!
(`・ω・´)b
病歴や掛かりつけ
病歴や掛かりつけがあれば伝えましょう!
・狭心症で○○院に月に一回通院しています。
・脳梗塞で一年前に△△病院で手術して今は半年に一回通院してます。
のような感じで伝えてください!
通報をしている方の氏名、年齢、電話番号
最後に聞かれます!
普通に答えて頂ければ大丈夫です!
救急隊が来た時に声を掛けれれると思うので状況を伝えてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は119番通報をする際の注意点と通信員に伝えて欲しいポイントを書きました!
完璧に覚えるのは難しいのでなんとなくこんな感じで聞かれるんだ!!
と思って頂けると幸いです。
(`・ω・´)b
おまけ
僕はバイスタンダー(Bくん)君22歳だ!!
今日はトレイルランニング(山でマラソンする競技)をするためにとある低山に来ている。
老若男女を問わずに楽しめるのがこの山の良いところだ!
水分補給をしながら少しずつ山を駆け上がる!
まだまだ登りは苦手だ。
(;’∀’)
男体山山頂まで登り、中継地点まで戻る途中であった。
僕の目の前でご老人が足を滑らせて頭を打ったのだ!!
「大丈夫ですか??」
僕は倒れたご老人に駆け寄る。
頭から血を流しているのは確認できた。
「いてて~大丈夫です!」
とはいえ結構な出血だ!
僕は携帯していたガーゼで圧迫止血を行う。
「どうしよう?!登山に誘った私が悪いんだわ!!」
隣で泣いているのはご夫妻??なのかな?
「落ち着いてください!」
山から下りるのは厳しそうなので119番通報をする。
「こちらABC消防本部です火事ですか?救急ですか?」
通信員に聞かれる!
「救急です!」
「場所はどこでしょうか?」
「ABC山の男体山と広場の通り道です」
「確認します!」
その時スマホが警告音と共に位置情報を発信した。
「だいたいの位置は把握出来ました。」
「ご年齢とお名前を教えてください!」
「おじさん年齢と名前言える??」
さとうよしひこ、65歳
「さとうよしひこさんで65歳です」
「わかりました!さとうよしひこさん65歳ですね!」
通信員が復唱する。
「状況を教えてください。」
「下山中に足を滑らせて後頭部を強打してます。流血があるためガーゼで圧迫止血しています。」
「わかりました!君消防関係者かな?」
「そうです!XYZ広域に務めています!」
「了解です!その方に麻痺やしびれ、呂律障害はありますか?」
麻痺の有無を調べるがどうやらなさそうだ。
「現状ありません!」
「わかりました!既往歴や掛かりつけはありますか?」
聞いたところないとのことだった。
「わかりました!消防隊が向かっています!到着までお待ちください!」
「了解です!!」
119番通報が終わり消防隊が来るのを待つ。
ここまで来るにはルートは2つしかないので消防隊の案内人として何人かに散って貰った。
「すまないね!」
「謝ることはないですよ!」
聞いたところによるとおじさんは久しぶりの友人との登山だったらしい。
まさかこけるとは夢にも思ってなかったそうだ。
そりゃそうだ(笑)
友人がもう登らないと言い出したので
「また怪我が治ったらお二人で登りに来てください!」
「ありがとう!また来るよ!」
そんな話をしていたらオレンジ服のレスキュー隊が到着した!
タイタン(担架)におじさんは乗せられる。
状況を説明し救急隊へ引き継ぐ。
そして防災ヘリで搬送されていった。
またどこかで会えるといいな!
ゆっくりと下山し始める僕であった。
追記
後からABC消防本部から電話がありご老人は中等症で命に別状はないとことだった。
なにより(`・ω・´)b
参考サイト
119番通報要領
(僕の務めていた消防署ではありません)