【考察】消防団の操法大会に替わるカリキュラムを考える

お疲れ様です。
よろずです(`・ω・´)b

今回は消防団の操法大会に替わるカリキュラムについて考えて行きます。

記事を書くきっかけは各所で
「操法大会を廃止したいなら代案を出せ」
と言われている実情があることを知ったからです。

この記事が誰かの役に立てれば幸いです。

・現状カリキュラムはあるのか?

だん

よろずさん!
操法大会やめろって言ったら代案出せ!
て言われちまったよ(;’∀’)

なんかいいアイデアないかい?

よろず

それなら総務省消防庁のeカレッジを元に考えて見たら?
消防職員も見れば参考になるくらいクオリティ高いよ!

だん

なんだいそりゃ?!
詳しく教えてくれ!

よろず

もちろん!
まずは専門コースをみてみよう!

①専門コース

だん

どれどれ!
基本、中級、上級に分かれているのか~!
動画で見れるなんていいね!

操法もあるじゃない!
おお!
火災戦術や震災、水防?!

こんなに内容が濃いのか!!!
こんなのあるなんて知らなかったよ(;’∀’)

僕も存在を最近知ったんだけどね(笑)
新入団員さんのカリキュラムにも使われてるそうだよ!

探せばあるもんなんだな~!

専門コースでは地方公務員、消防職員、消防団員向けに動画とテキストで書かれています!
内容も規律訓練や火災戦術など基本的なものから安全管理、大規模災害対応など今後起きうる災害に対しても解説されています。

動画もダウンロードできるため個人で資料を作成して分団で講習を行う事も可能です。
まずは座学として、ここからアプローチを掛けると良いと思います。

②救助用資機材等取扱要領

なんだいこれ?!
救助資機材??
レスキューが使うやつか??

そうだね!
救助隊が使うものが紹介されているよ

これも総務省消防庁が作ってくれた動画とテキストだよ!
消防団に配備されているものも多い資機材の使い方が紹介されてるんだ

電動式油圧コンビツールとか知らないものもあるぞ!

車両事故などで使う資機材だよ!
将来的には配備されるかもしれないね!

この他にも
・エンジンカッター
・チェーンソー
・携帯用コンクリート破壊器具
・AED
などなど14種類の資機材が紹介されてるよ!

なるほど!
これは勉強になる!

これも総務省消防庁で作られたものです!
消防団員の方が、救助資機材を適切に取り扱うために作成されたものです。
下記のリンクから資料をダウンロードできます(`・ω・´)b
 ↓
救助用資機材等取扱要領

③団指揮課程事前学習教材

指揮課程は俺にはまだ早いかも…。

そんなことないよ!
指揮要領を学ぶことで上の考え方を理解出来たりするぞ!

また、この資料は安全管理、惨事ストレスも書かれていている。
だから自分自身を守るための知識を身に着けられるぞ!

これも総務省が作ってくれてる(笑)

そうなのか!
何事も学ぶ姿勢が大切なのかもな(`・ω・´)b

そういうことだ(`・ω・´)b

こちらも総務省消防庁が作成した資料です。
 ↓
団指揮課程事前学習教材
こちらはテキストのみの資料になります。
安全管理、惨事ストレス、指揮能力について書かれています。
階級関係なく読んでもらいたい資料です。

・よろずはどう考える?

いろいろな資料があるのは分かったけどよろずさんはどう考える?
実際問題、資料があるって言われても困っちゃうよ

そうだね

まずは一番最初に紹介したものを活用して座学をしたら良いかな!
座学は軽視されがちだけど、自分の行動の根幹になるから時間を取って学んだ方が良い。

座学はイヤだけどやんなきゃな(;’∀’)
訓練はどうすればいいかな?

座学だけじゃ上は納得しないから(´;ω;`)

確かに座学だけじゃ無理だね。

訓練は3つを根幹にすればよいと思う!
①火災関連
②救助関連
③大規模災害関連

大まかすぎて良く分からんぞ!

細かく見て行こう!

①火災関連

まさか操法じゃないよね…。

操法もあるよ!
基礎だから。
とはいえあれだけじゃダメだね!

それじゃあどんなの?

・各種火災戦術の基本
・林野火災の対応
・操法
かな!

火災戦術か~!小難しいそうだ!

前に記事を書いたからそっちも参照してね!

>火災戦術

当たり前だけどだた水を出すだけじゃだめだね!

そうだね!
ひとつひとつ覚えて行こう!

火災戦術にも色々ありますが基本戦術として学ぶべき内容はいくつかあります。
① 包囲戦術
② 挟撃戦術
③ 街区(ブロック)戦術
④ 重点戦術
⑤ 集中戦術

先着隊として到着した場合は風向きなどを考えてどこに筒先を部署するか?
など想定して訓練すると良いと思います!

詳しくはこちらの記事を参照ください
 ↓

また防火対象物など耐火性能が高い建築物を消火する場合は屋内侵入をして火災を叩きます。

この戦術を一方攻撃他方警戒と言います。
その名の通り屋内侵入をする一方が消火に当たりその他は延焼阻止の警戒に当たるというものです。
このとき警戒に当たる消火隊は外から建物内に放水をしてはいけません。
熱気が逆流して屋内侵入をしている部隊が危険にさらされるからです。

こういった想定訓練を本署と合同で行うのも良いと思います。
(`・ω・´)b

>林野火災

最近山火事が多いよね!

そう!!
通常の火災と違って延焼阻止が難しく、戦術も多岐に渡るよ!

そうなんだ!!

詳しくはこっちを参照ね!

近年増加傾向にある山火事ですが消すのが本当に難しのが特徴です。
林野火災の戦術も多岐に渡ります。
僕が紹介するよりもeカレッジを読むと分かりやすいです。
(`・ω・´)b

防災・危機管理eカレッジ
③ 林野火災 1.はじめに

>操法

操法はいらないでしょう!!

そんなことないよ!
いま現役団員の方は要らないかもしれない。

けれど今後入ってくる新入団員には必要だと思う。

なんでだい?

操法で基本が学べるから
・規律
・資機材
・ホース延長要領
・実際の放水体験

これらを新人が学ぶなら有意義さ!
大会にするからダメなだけで(;’∀’)

そういわれるとそうかもな

操法大会は必要ではないと思います。
しかし、基本を学ぶという意味では使い勝手が良いと考えます。

②救助関連

救助って必要かい??

消防団に救助資機材を配備している自治体もあるよ!
今後大規模災害が起きることを考えると身に着けて置いたほうがいいね!

いざという時は常備消防は役にたたない。
自衛隊が来るのも時間が掛かる。
地域を守る資機材を持っている消防団も動かなきゃならなくなる。

そのときに資機材はあるけど使えませんでした!
とはなりたくないでしょ?

それはいやだな…。
具体的には何を身に付けたらいいかな?

・基本結索
・応急処置
・配備されている救助資機材の取り扱い
・あとは本署と合同でCSRMをやるとよいと思う!

ロープはもやい結びしかできないぜ!
それなら団個人でも出来そう!
応急処置も訓練はやれそうだな!

でもCSRMってなんだい?

最低でも巻き結び、もやい結び、ふた回りふた結びはできた方が良いよ!

CSRMはConfined space Rescue and Medicineの略で、
日本語では「狭隘空間における救助・救急・医療活動のことだよ

簡単に言うと倒壊した建物から救出する方法だね!
消防団が侵入するのではなくサポートに回れると良いと思うんだ!

なんか難しいな!

難しいよ!
けれどバールと木材で人を救出できるという知識だけでも知ってほしい。
訓練は必要だけどね!

消防団と協力して救助隊が訓練すれはPRにもなると思う!

まあ、打診だけしてみるよ


大規模災害が起きた時、消防力は劣勢です。
常備消防隊だけでは災害に立ち向かえません。
そうなると消防団の方々にも協力してもらわなくてはいけなくなります。

このときに資機材が使えない、救助って?
となってしますと二次災害の危険が出てきます。

なので消防団だけで訓練するのではなく、月に一回程度常備消防と合同訓練をしましょう!
合同訓練をしたことがあるのと無いのでは実際の現場で大きく動きが変わります。
また、広報活動のPRにもなるのでおすすめです。
(`・ω・´)b

③大規模災害対応

救助とは違うの?

それも含むけどどちらかと言えば地域に密着した訓練!

例えばだけど
・津波が想定される地域なら津波の対応
・洪水が多い地域ならより実践型の水防訓練
・倒壊危険がある建物が多くある地域ならその対応

東日本大震災でこの辺りは見直した分団も多いようだよ!

後は自分の身を守る知識と技術!
ここは座学に通じるけどね!

そういえば水門を閉めるマニュアルを新しくしたとか聞いたことがあるな!

そうそう!
そういった地域の防災の課題を想定した訓練を考えると良いよ!

その地域の大火や災害を調べるといいかもね!

ちょっとやってみる!

詳しくはこちらに書いていますが、東日本大震災では消防団の犠牲が多くありました。
マニュアルが機能しない、そもそもない中で懸命に活動された結果だと思います。

しかし、もし訓練していたら防げた事故があったかもしれません。
二度とこのようなことがないように地域に特化したマニュアルと常備消防と合同の訓練をすることが大切だと考えます。

・今回のまとめ

まとめ

・まずは総務省消防庁のeカレッジを利用して座学を行う。
・次に消防団だけで出来る資機材取扱訓練、ロープ関連、応急処置訓練をして個の力の底上げをする。
・最後に常備消防隊と合同訓練を行うような流れに持って行く
 ↓
 >津波や洪水などの水防関連
 >防火対象物火災の対応など現場を想定した火災訓練
 >救助隊との震災や交通事故事案等の合同訓練

大変だとは思いますが少しずつやっていきましょう!

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