【怪談】明かりを消せない救急車
今回はある方に教えて貰ったお話です!
体調が優れないため投稿ペースが落ちてます!
許して下さい(´;ω;`)
登場人物
・塩原消防士:救急隊員
採用されて2年目の消防士!
先輩に教わりながら日々現場や事務処理などに励んでいる。
疲れすぎると霊が見えちゃう系男子。
・小林士長:救急隊長
塩原の専属指導者。
この消防署では指導制があり若手に一人上司が付いて訓練や勉強を教えている。
比較的塩原は真面目なので他の人と比べれば楽だと思っている。
・望月消防士:救急救命士
消防学校を卒業したばかり、塩原直属の後輩。
結構できるやつなのに愚痴ばかり言うのが玉に傷。
明かりを消せない救急車
![](https://i0.wp.com/1.bp.blogspot.com/-xgM_1wGR_UU/XhwqbjEW_uI/AAAAAAABW_k/vuQt_8nd6_oeRilc7Nuv6_Qixlat9eycACNcBGAsYHQ/s450/medical_car_kyukyusya_naname.png?resize=226%2C187&ssl=1)
これはとある消防署で起きている怖い話。
朝事務所での申し送りも終わり椅子に座っていたところ急に声を掛けられた。
「おーい塩原!お前もついに後輩が出来るな!」
「そうですね!内の署にも新人が来るとは思ってませんでした!」
話しかけてきたのは小林士長片手にブラックの缶コーヒーを持ちながら話しかけてくる。
パソコンに掛けないか心配。
まあ掛ける事態にはならんだろうけど(笑)
それは置いといて今日から消防学校と卒業後の研修が終わり新人が正式に隊員として入る。
名前は望月だ。
研修で話したことがあるが救急救命士持ちらしい。
直属の後輩が入るのは初めてなので少し緊張もする。
「なんだ?!緊張してるのか??
朝の申し送りで自己紹介も終わったしお前一旦手を止めて雑業教えてこい!」
「了解です!!」
事務作業をいったん止めって望月を呼ぶ。
お茶入れから雑業教育スタートだ(笑)
新人消防士が覚えなければいけない雑業は沢山ある。
・お茶くみ
・掃除
・記録簿の記入
・飯作り
・保冷剤の入れ替え
・シャッターの上げ下ろし
・洗濯
・仮眠室準備
などなど!!
これをミスせず効率良くやっていかなくてはならない。
(;’∀’)
一つ一つ雑談を挟みながらやり方を教えてく。
一通り教えたあと困った顔をしながら
「ありがとうございます!しかし面倒ですね~!」
「おい!頼むから俺の前以外でいうなよ!!」
どうも面倒くさがりやのようだ!
先が思いやられるよ全く!
こんなの他の先輩に聞かれたら恐ろしい…。
車庫の中をそんな話をしながら歩いていく。
今度は資機材の把握だ!
万能斧ってなんで弁慶っていうんだろう?
救急車の話になり一つ伝えておくことがあったので資機材把握の手を止めて望月と話す。
「あっお前幽霊信じる??」
「なんですか!唐突に!俺は信じません!!」
「了解!まっ救急車の屋内等消えてたら教えて!」
「????了解です!」
幽霊を信じてないならわざわざ教える必要はないな!
内の救急車は実は幽霊が出ると言われているのだ(笑)。
ポンプ車、化学車の車載資機材を確認し雑用など教えることは終了!!
事務所に戻り小林士長に報告する!
「おつかれ!そしたら資機材取扱訓練するか!」
どうやら訓練開始のようだ!
頼むからさっき教えた資機材の名称と使い方忘れるなよ!
と心の中でつぶやく。
結果的に訓練は無事に終了した!
望月意外とできるやつ!!
先輩に褒められて嬉しそうだ。
童顔だから笑顔がかわいく感じる(笑)
なんだかんだ無事に夕方の申し送り、事務作業も終わった。
もう夜の23時だ!
望月は救急の勉強をしているようだった。
「望月まだ下りないの?」
「俺ちょっと勉強してから下ります!」
「了解!無理しないようにね!
ちゃんと仮眠室で寝るんだよ(笑)」
「了解です!」
そう言っておれは仮眠室に向かった。
あんな事になるとは思わずに…。
おれは望月21歳!
救急救命士の専門学校を卒業しXYZ消防に採用された。
今は警防隊として勤務中だ!
「さて、先輩方も降りたしおれも降りて寝よう!!」
時間は夜中の1時前だった!
やべやべ!受付3時からだからシャワー浴びて寝よう!
下に降りた時に洗濯機に洗濯物があることを思い出し洗濯場へ移動する。
「あれ??救急車の屋内等消えてるじゃん!
塩原先輩たしか付けといてって言ってたな!!」
救急車のハッチを開けて中に入り屋内灯を付けようとした…。
何かいる???
直感でそれを感じた!
まさか不審者か?!
目を凝らしてあたりを探る。
「……………………。」
「?!」
80代くらいのおじいさんがこっちを見ている!
いやいやおかしい?!
なんでおじさんが救急車にいるんだ!!
「誰だ?!」
怒声を上げた瞬間消えてしまった!!
「え?!」
屋内灯を付けるがそこには何もいない…。
昼間の塩原先輩の話を思い出す。
まさか幽霊???!!
急いで車庫から受付に走り出し受付の塩原先輩に声を掛ける!
「先輩!!救急車におじいさんが!いて消えました!!!!」
「あっお前見える系だったの(笑)」
「あれやっぱり幽霊だったんっですか?!」
「そうなんだよ~!良く出るらしいよ(笑)」
話を聞いてみると数年前から救急車に80代くらいのおじいさんの幽霊が出るようになったらしい。
それで夜中も電気がもったいないが屋内灯を消さないようになったそうだ!
「だから言ったろ屋内灯消えてたら俺を呼べって!」
「先に話して下さいよ~(´;ω;`)」
幽霊のおかげで少し親密??になった二人だった。
おわり
おわり
怪談シリーズも5話になりました!
話題を提供してくれる皆さんのおかげです!
怖い話やうわさを待ってます!!
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