【怪談】見えない来客者

お疲れ様です!
よろずです(`・ω・´)b

今回はInstagramで話のネタを頂きました!
消防/きくりんさん教えて頂きありがとうございます!

教えて頂いた内容は順次小説にしますのでお待ちください。
(`・ω・´)ゞ

登場人物

・塩原消防士:特別救助隊員
採用されて3年目の消防士!
先輩に教わりながら日々現場や事務処理などに励んでいる。
疲れすぎると霊が見えちゃう系男子。

・小林士長:特別救助隊長
塩原の専属指導者。
この消防署では指導制があり若手に一人上司が付いて訓練や勉強を教えている。
比較的塩原は真面目なので他の人と比べれば楽だと思っている。

・望月消防士:警防(消防)隊員
消防学校を卒業したばかり、塩原直属の後輩。
結構できるやつなのに愚痴ばかり言うのが玉に傷。

見えない来客者

これはとある消防署で起きた怖い話。

今日は暑苦しい熱帯夜だな~!
そんなことを考えながら俺は今、受付にいる。

受付ってなに??って人もいるかもしれない。
簡単に言うと来客者の対応や業者や本部から掛かってくる電話に対して対応する場所だ。
消防設備関連であったり避難訓練の申し込み、危険物取扱者の願書を貰いに来たりと消防署には意外と来客者が多い(笑)。
いわゆる最初に挨拶をする窓口のような場所だ。

そして受付と一緒に通信室もある。
ここでは119番通報を受け付けている。
ここで指令を受けて出動する仕組みだ!!

そんな場所に今後輩の望月と入っている。
内の署では夜22時〜朝5時までその通信室に1時間ごとに1人交代制で通信勤務をする。
しかしながら望月が一人で通信室に入るのは心細いので俺と小林さんが一緒に入っている。
火災戦術について今は語り合っているところだ(笑)

「ところで先輩!
 前から気になってたんですけどあのカメラってなんですか??」
 部屋の隅にあるカメラを指さす。

「おい!!指さすな!!!」
どうやら望月にこのカメラの事を誰も教えてなったらしい。
(;’∀’)
指を指すのを辞めさせる。

「望月~~あれは本部の指令室に繋がっているんだ(笑)」
俺が説明する前に小林さんが答えてくれた。

「え?!、マジっすか!!!」
「「そうだよ!」」
二人同時に答える。
「お前が指を向けたのも偉い人に見られてるかも知れないぞ~」
小林さんがトドメを指す(笑)

「すみません!気を付けます!」
カメラに向けても頭を下げるのであった。
もちろん見られてるとは限らないけどね。
(`・ω・´)b

『プルルルル、プルルルル、プルルルル、』
電話が鳴り始める!
22時以降は本部を含め他署から連絡が来ることは中々ない。
救急要請だろうか??

「もしかして見られてたのか?!」
そう呟きながら望月が電話を取る。
お前そこは救急要請だろ…。
心で呟きながら番号を確認したところ本部指令室からだった。

「何やってるんだ!!!」
「指をさしてすみません!!!!」
間髪入れずに謝る。

「違うそうじゃない!
 受付の目の前に女性が立っているじゃないか!!
 早く対応しろ!!!」

「「「え??!!」」」
まさか話が盛り上がっていて受付に人が来たことを気づけなかったのだろうか??
すぐさま確認する。
目の前に女性はいない……。

窓を開けて周囲を確認する!
しかしそこには女性はいない。

じっとりとした熱が体にまとわりつくだけだ。

「すみません
 女性なんていません…。誰も居ません。」
だって本当にいないのだ。

すぐ怒声が入る!!
「嘘をつくな!!!
 こちらのモニターでは確認できているぞ!!」
この押し問答を繰り返す!!

小林さんが望月!!変われ!!と合図を送る。
「いや本当です!目の前に誰も居ません!」
望月じゃ話にならないと感じたのか小林士長が変わってくれた。

「なんだと!!!
 ちゃんと女性が……あれ??」
本部のカメラから煙のように女性は消えたらしい。

結局受付から俺が出て周囲を確認したが誰も居なかった。

カメラの誤作動ではないだろう。
向こうも確認したのは一人ではなかったのだから。

女性は何を伝えたかったのだろうか??
今もそれは分かっていない。

おわり

おわり

怪談シリーズも6話になりました!
話題を提供してくれる皆さんのおかげです!

怖い話やうわさを待ってます!!
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