【防災】生き埋めになったらおしっこをすべきか?だめだよ!!という話

お疲れ様です!
よろずです(`・ω・´)b

今回は生き埋めになった際におしっこをすべきか否かというお話です。
見出しだけをみて勘違いされても嫌なので結論を題名に書いていますが、答えはしない方が良いです!

もちろん我慢できずにしてしますのは致し方がありません。
しかしながら自分から進んでおしっこをすることは命に関わるリスクを格段に上げることになります!

何故リスクが伴うのか知っておきましょう!
(`・ω・´)b

・何が問題なのか?

一番の問題点は低体温症の危険性です。
瓦礫の中というのは外気温が高ければより高くなり、寒ければより寒くなります。
早急に救助されれば問題ありませんが瓦礫の中の救出は困難を極めます。

そもそもた瓦礫の何処に要救助者がいるか発見するのが困難であり、暗くて狭いため救助に時間が掛かる他、倒れそうな瓦礫の安定化をしながら救助することになり要救助者を一人救い出すのにもかなりの労力と時間が掛かるのです。

このような状況で救助隊が来たかもしれないとおしっこをすると、衣服が濡れることにより体温の維持が難しくなることや不衛生な状態になり精神的に追い詰められます。
自分からおしっこをするのはやめておくのが無難です。

もちろん我慢しすぎると別な危険性が出てきますので我慢はやめましょう!

・なぜおしっこをするべきだと話題が出たか?

おしっこをすべきという方の意見は大きく2つです!

①二酸化炭素探査装置の存在
高度救助隊、特別高度救助隊に配備されている高度救助資機材の二酸化炭素探査装置でアンモニアが計測できるためおしっこをした方が良い。

②救助犬
救助犬は人間の臭いを察知して生き埋めになっている人を探している。
なのでおしっこをした方がよい!

上記がおしっこを能動的にする理由でした。
(`・ω・´)b

①二酸化炭素探査装置から考えてみよう

出典:東京消防庁

二酸化炭素探査装置とは人間が発する呼気に含まれる二酸化炭素を検出して生き埋めになった要救助者を探す装置のことです。
この装置の有効性は研究所が出てますので下記を参照ください。
二酸化炭素濃度測定によるガレキ内要救助者の探索(自治省 消防庁消防研究所)

アンモニアを検出するにあたって当たり前ですがアンモニアが必要です。
人間がアンモニアを出すためにはおしっこか体が腐るかです

帝国繊維(株)で販売されている二酸化炭素装置(ライフエクスプローラー3)は以下の説明がされています。

生体の呼吸により排出される二酸化炭素の濃度検出のほか腐敗臭からのアンモニアガスの検出が可能です。警戒レベルをLEDランプと警報音で知らせることができ、小型CCDカメラでの映像による探索作業も行えます。

帝国繊維(株)二酸化炭素装置の説明

二酸化炭素装置はあくまでも生存者の呼気から捜索するものでありアンモニアをメインに探すものではありません。
また、この資機材は高度救助資機材という種別であり専門性の高い資機材です。
救助に来たすべての消防関係者が持っているわけではありません。

よって能動的なおしっこによる低体温症のリスクを考えると二酸化炭素装置のためにおしっこをするのは間違いだとよろずは考えます。

②救助犬はおしっこの臭いを探知する?!

こちらは確かな情報がなかった為にNPO法人災害救助犬ネットワーク様に問い合わせました。
対応して下さった植田様ありがとうございました!

救助犬は生きている人間の呼気や体臭で要救助者を探します。
おしっこなどの特定の臭いから探すことはありません

野生の動物が狩りをするようなイメージです!
(救助犬は人を噛みません。)

おしっこの臭いがあるのと無いのでは捜索の邪魔になる可能性はあると思います。
とのことでした!

救助犬は警察犬と違い特定の臭いから人を探すわけではないという事を覚えておきましょう!

・瓦礫の下に生き埋めになったらどうするか?

詳しくはまた別な記事で書こうと思いますが箇条書きでいくつか紹介します。

>大きな声を出さない。

生き埋めになりパニックになって大きな声を出したくなりますが我慢して下さい。
体力を消耗してしまします。

>音を出す

声を出すのであれば近くで会話や足音が聞こえたときに!
しかしながら外はサイレン、助けを呼ぶ声、会話、資機材の音と混沌としており聞こえない可能性もあります。

その時は一定のリズムで何かを叩いて音を出してください
高度救助資機材を持っている部隊があなたを捜索していれば音に反応して場所を絞りコンタクトを取ってきます。

もしくは防犯ブザーなどを鳴らすなどの手もあります。
なるべく体力を消耗しないように心がけて下さい。

>気を確かに持つ

精神論になってしましますが絶対に助けが来ると諦めないこと

まとめ

おしっこは自分からは進んではしてはいけません!

ご協力下さったNPO法人災害救助犬ネットワークの植田様ありがとうございました!

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