【防災】身近な有毒ガスとは
今回は誰しもが?小学生の頃に一度はやってしまったであろう『混ぜるな危険』について書いていきます。
(`・ω・´)ゞ
トイレ掃除をしていた時に好奇心から友達とトイレにあった花瓶に入れて混ぜてしまいとんでもないことになりました。
(幸いにもちょっと気分が悪くなっただけで済みました。)
そんな身近にありながら命を奪う力を持つとっても危険な毒ガスを紹介して行きます!
その毒ガスってなに?
この毒ガスの正体は硫化水素です。
硫化水素と聞くと知らない方も多いかもしれませんが良くトイレ掃除の洗剤の混ぜるな危険を実行すると発生します。
(´;ω;`)
ちなみに毒ガスは第一次世界大戦の頃イギリスで使用されたこともある物質です。
戦争に使われるくらい凄まじいものだと教えればよい子のみんなはきっと実験などしないでしょう!
【特徴】
・刺激臭(腐卵臭、温泉地帯の硫黄の臭い)。
・目などの粘膜に痛みを感じる。
・嗅覚麻痺が起きてしまい致死量のガスを知らずに吸ってしまう場合あり。
・下水処理場、ゴミ捨て場、貯め升、分離層など身近な場所でも発生する危険あり。
・空気よりも重いガスなので毒ガスが下に留まることにより喚起しても効果が薄い場合あり。
症状は(・・?
【初期症状】
・頭痛
・めまい
・吐き気
・嘔吐
【重症】
・痙攣
・失神
その後自分自身で逃げられなくなり最悪の場合死亡します。
助けるには?
当人が動けるようなら速やかにその場を離れるように手助けする。
しかし動けない場合は毒ガスがどこまで下に溜まっているかは判断がつきません。
(´;ω;`)ウゥゥ
もしも助けに行ったときに毒ガスがあり暴露してしまえば要救助者が増えます。
助けたい気持ちは分かります!!
ですが要救助者に意識がなく硫化水素が発生している疑い(腐卵臭)がするときは速やかに消防署に通報しましょう!
また硫化水素は可燃性ガスのなので絶対に火を付けてはいけません!!
爆発しますΣ(・□・;)
まとめると動ければ手助けし避難する!
動けない、意識がない場合は速やかに通報する!
応急処置としては新鮮な空気を吸う、皮膚を石鹸で洗うことが挙げられます。
可燃性ガスということもあるので消防署に通報することも視野に入れながら行動してください。
おまけ
僕はバイスタンダー君(通称B君)22歳彼女なしのさえない男だ。
そんな僕はシェアハウスに男3人で住んでいてもう少しで三か月になる。
最近同じ部屋で友達も出来て充実した生活を送っている(笑)。
そんなある日の夜中に2階で寝ているとA君の叫び声が聞こえた!
「臭い!!おい!生ごみちゃんと捨てたのか??」
A君は深夜のバイトが終わって帰ってきたところのようだ!
「朝ちゃんと捨てたよ~!でも確かに臭うね」
今日は僕がゴミ当番だったので捨ててあるのは間違いない。
だがこの箱根の温泉旅行で経験した卵が腐った臭いが部屋に広がっているのは何故だろうか?
「まさか!!!」
僕には思い当たることがあった!
シェアハウスに一緒に住んでいる友達のC君が彼女に振られていて物凄く落ち込んでいたのを思い出したのだ。
「もしかしたらC君が硫化水素を発生させてのかも!!」
「硫化水素ってなんだ?!」
「戦争でも過去に使われた化学兵器の一種だよ!!」
「はあ?!なんでそんな危ないものが家にあるんだよ!」
「混ぜるな危険だよ!!」
「あれ混ぜるとそんなやばいのか!」
そんなやり取りをしながらお風呂場に向かっていく!
お風呂場に駆け付けるとそこには薄っすらと横たわった人影が見えた。
「ドアぶち破るぞ!!」
とA君が前蹴りの構えを取る!
「馬鹿!!お前も死ぬぞ!!」
ここまで部屋に臭いが充満しているということはお風呂場はかなりのガスが発生しているはず!
そんなことを考えながらA君の前蹴りを全力で止める!
「二階に避難して119番通報をしよう!ここまで来ると僕たちの手には負えない!」
二階に避難するのは硫化水素は空気よりも重いため二階にガスが上がってくるまでに時間が掛かるからだ。
「この場にいて声を掛けたほうがよくないか??」
「俺たちも下手したら毒ガスにやられるから避難優先!」
僕たちは即座に避難して現状を通報した。
結果的に空気呼吸器を着装した救助隊によりC君は救助され救急車で搬送された。
あとから聞いた話だとお風呂場の床から30㎝のところで致死量の硫化水素が確認されたと救助隊の方が教えてくれた。
もしもあの時僕たちが助けに行っていれば死んでいたかもしれない。
そうだとしてもその場で何も出来なかった自分の無力さを感じる僕であった。
「そんな顔するなよ!お前は俺の命を救ったんだ!もしも俺が何も考えずに突っ込んでいたら死んでいた。止めてくれてありがとう。」
A君が僕の表情を読み取ってそう言ってくれた。
「ありがとう」
そう僕はつぶやく。
「C君無事だといいな」
「そうだね」
結果的にC君は無事に一命をとりとめた!
今度二人でお見舞いに行く相談をしている。
僕が消防士を目指すきっかけになるった事件だった。
(この話はフィクションです!)